地球温暖化

地球をとりまく大気は毛布の役割。ないと寒くなってしまうので、大事な存在です。温める役割をする大気の代表がCO2(二酸化炭素)です。でも毛布が厚すぎると暑くなります。CO2が増えると地球が暑くなってしまいます。これが温暖化です。実際に平均気温は、世界では最近100年間で0.7度上昇し、日本でも1度上昇しました。

異常気象や森林の消滅、砂漠化、生物種の絶滅、そして南極の氷がとけ海面上昇し、今にも小さな島であれば水没しつつある危機にあります。2100年には、地球全体で気温上昇が最大3.8度、海面上昇が82センチ、日本では気温上昇が最大4.4度になるともいわれています。

日本人ひとりが1年間に捨てるゴミから発生するC2は、約75.25Kgといわれ、日本のCO2排出量は世界5位となっています。世界中の人々が日本人のようなくらしをすると、地球の約2.4個分の資源が必要となります。

一方で、エコキャップを430個燃やすと3.15KgのCO2が発生することを考えると、エコキャップを燃やさずに再資源化することで、かなりのCO2が削減されることがわかります。

南太平洋の島が水没の危機

1978年には大きかった氷河が1998年には溶けて小さくなってしまっています。右側の写真の下の方にみえるのは湖です。気温が高くなってしまったため凍らなくいのです。

南太平洋にある島国ツバルは、国内一番高い場所でも海抜5メートルです。温暖化で海面があがると、写真のように島の内側から海水がわき出て、町が沈んでしまいます。

CO2削減の解決方法

地球温暖化は、人類にとって切実な問題です。気温の変化がもたらす気温の変化を実感されている方も多いと思います。黒潮の流れの変化、日本にはなかった竜巻や局地的な豪雨、北海道にも台風や局地的豪雨が発生しています。

CO2削減は、国や企業だけの問題ではなく、地球のすべての人々が認識しなければならない重要な課題です。資源のない日本は、率先してこの問題の解決をしなければなりません。この地球は、現代人だけのものではなく、未来の子子孫孫に引き継がなくてはならない財産です。

環境省では、環境に配慮した商品やサービスを購入、利用した人にポイントを付与、ポイントをさまざまな商品に交換できるプログラムを推進しています。エコ・アクション・ポイントプログラムといいます。古紙のリサイクル活動や、エコな給湯器を購入など、定められた商品サービスを購入すれば、ポイントがたまります。

持続可能な環境社会の確立へ

エコキャップ推進協会では、学校、企業、団体、個人よりご提供されたキャップを地域の障がい者施設で異物の除去、色分別、シールはがしなど丁寧な作業を行ってもらっています。リサイクルの過程でこの作業は重要な作業です。そしてこの試みは全国に広がっています。

キャップの回収や障がい者施設への業務依頼、破砕等の作業を担当するのが50歳以上のシルバー世代が構成するチームです。シルバー世代の方々は経験も豊富です。エコキャップ提供者の方々障がい者施設をつなぐ重要な役割をしています。これが2つ目の社会貢献であり、高齢者雇用創出になっています。

持続可能な循環型社会を創造するには、チップやペレット化の全国的な標準規定を制定するための業界団体のルール作りが必要となってきました。これらは、全国の優良企業・CSRで参加する企業で団体を設立することで、活動を開始しています。単にエコキャップを集める初期の段階から、製品化の具体的な活動はすすんでいます。メーカーと協議をして積極的に製品化を推進すること、そして市民に還元することまでの責任を啓発することが、NPO法人エコキャップ推進協会の「リサイクル市民啓発」です。