トヨタエンタプライズ

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1.会社概要

 当社は、1952年の設立より、お客様各位の業務拡 大、アウトソーシング化とともに、事業・役割を拡大 し成長を続けてきた総合サービス企業です。 その分野は多岐にわたり、ビルメ ンテナンス、施設 警備、人材派遣、保険代理店、自動車開発評価支援から海外事業まで幅広い事業を手掛けており、 名古屋の本社事務所のほか、拠点事務所を東京、豊田、東富士(静岡県裾野市)に置き、職場拠点数205ヵ所、従業員数はパートタイマーを含めた約4,200名の人員で事業運営を行っています。

 

2. 一体感醸成活動に至る経緯

 当社の主力業態は「人的サービスの請負業」であることから、 お客様からの業務委託の都度、即戦力の人材を中途採用するということを繰り返しながら、様々な価値感を持った人材を数多く外部から 受け入れてきました。また、職場も拠点事務所から離れた場所に多数点在しているため、同職種であっても他職場の仲間と接する機会も少なく、会社情報の横展開を行うにしても大変難しい環境下に ありました。こうしたことが会社としての一体感を阻害する要因にもなっていると考え、会社への帰属 意識や従業員同士のコミュニケーションを高めるため、2014年から会社の一体感を向上させる活動に取り組み始めました。

 

3.一体感醸成プロジェクト(=ICHIGAN活動)の具体的施策

図表1 モザイクアート (全職場・計665枚の 写真を合体させて 会社ロゴマークを制作)
図表1 モザイクアート
(全職場・計665枚の写真を合体させて 会社ロゴマークを制作)
 当社にとってこのようなジャンルの活動は初の試みであったことから、初年度は右も左も分からない手探り感のなか、 2015年度の活動が始まりました。
 従業員が集い、ふれあうことができるような集合型のイベ ントを開催する案が浮上したが、先に触れたとおり、職場が 散在していることなどから従業員が一同に会すことは難しい ため、イベントは各地区(名古屋・東京・豊田・東富士)単位で内容を企画して開催することにしました。また、イベントに参加できない者もいるため、全従業員が職場で参加できる 非集合型の企画(図表1)を立案し、集合型イベントとの2本立ての活動としました。
 
図表2 タイルアート 完成作品披露
図表2 タイルアート 完成作品披露

 活動2年目(2016年度)においては、“従業員が参加することでふれあいを創り出す(=従業員みんなで創り上げる)”ことが重要なポイントと考え、この活動に対する「思い」を更に浸透させるため、活動名称を従業員から公募し、従業員の投票により、≪ICHIGAN≫ と命名しました。
 また、集合型イベントにおいて各地区でバラバラであった内容を『ボウリング大会』に統一。“全社で同じことをやる=ICHIGAN”といった雰囲気を醸し出すことにし、非集合型の企画も『タイルアート』(図表2)として活動を推進しました。
※約10万ピースから構成(台紙総数約1,600枚×1枚あたり64ピース)
職場で“ありがとう”と感じた時に各自が台紙にピースを貼付(1ピース/人・週)

 
 活動3年目(2017年度)には、非集合型企画を『エコキャップ回収運動』とし、社会貢献の要素を取り入れるとともに、ワクチン100人分(=8万個)回収という明確な収集目標を提示することで、活動に対するヤリガイや達成感をより味わうことができるようにして更なる一体感の向上をねらい、加えて、運動の盛り上げ策としてエコキャップ回収箱のデザインコンテストを実施しました。
 活動結果としては、目標を大きく上回る ポリオワクチン313人分(=キャップ25万個)ものキャッ プを回収することができました。
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 当初、この『エコキャップ回収運動』は単年の活動として想定していましたが、推進メンバーや各職場から“社会貢献にゴールは無い”との嬉しい声が挙がり、恒常的な活動として今年度も継続して取り組み、12月に今年度の目標である30万個を達成しました。
 引き続き、更なる一体感の向上に向けて知恵を出し合い取り組んでいきたいと思います。

株式会社ダイエーのエコキャップ

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 株式会社ダイエーさまは、流通業界でもリサイクルに積極的な商業施設であることはご存知だと思います。段ボール、アルミ缶、食品トレー、ペットボトル、そしてこの度エコキャップの回収を行うことになりました。回収されたキャップは、地域地域の障がい者施設で、異物除去、シール剥がし、色分別をおこないます。
 リサイクル工程の中でも一番重要な仕事です。
 異物が混入するとリサイクルの妨げになるだけでなく、キャップの破砕時の刃をいためてしまい。交換するだけで何十万円の損失になります。 
 これらの地道な工程が、知的障がい者・精神障がい者の仕事となります。当協会は、売却益を障がい者支援・高齢者雇用の創出・自立支援や子ども食堂の運営経費に使用しています。国内外の子どもの医療支援、生活支援を9月1日から積極的に実施していきます。

取材ダイエー鴨井店

 

混ぜればゴミ!分別すれば資源!
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 株式会社ダイエーさまのご協力で、店舗にエコキャップBOXの設置をすることになりました。
 ご近所の方々は、ここにお持ち込みいただければ、リサイクルができ、CO2削減に貢献できます。
 市民の皆様から提供いただいたキャップは、全国の障がい者・高齢者施設で異物除去・キャンペーンシール剥がし、色分別を行っています。たまにカッターの刃や金属、その他のプラスチック残飯などが混入している場合があります。
 障がい施設の方々が危険や異臭で困らないようにお願いします。トマトジュースや野菜ジュース及び甘味料が入ったペットボトルのキャップは簡単に水道で洗っていただけると、カビや異臭が未然に防げ障がい者施設の作業員も嫌な思いをしなくて済みますので、ぜひご協力ください。
エコ運動の第一歩は分別するところが重要な第一歩なのです。
 汚れたキャップ、カビてしまったキャップは、障がい者施設で、洗浄消毒を一工程多く行います。
 細菌のテストをおこなう場合もあります。
 キャップをご提供いただく際に、泥汚れしていませんか。残飯などの食品廃棄物が混在していないか。カッターやインシュリンや血糖値を測定する注射針が入っていないか。細心の注意をお願いいたします。
 みなさんの善意のバトンタッチがリサイクルの輪を構築しています。
 混ぜればゴミ!分別すれば資源です!

 

ボランティア証明書の発行について
 株式会社ダイエーさまでの回収の場合は、個別のデータ(受領書)をお出しすることが出来ませんが、エコキャップ推進協会に店舗備付けのボランティア証明書申請書に「株式会社ダイエー○○店に持ち込んでいます」等の詳細をご報告いただければ、「ボランティア証明書」の発行をエコキャップ推進協会にていたします。
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大東建託のエコキャップ運動

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左より大東コーポレートサービス代表取締役社長 酒井浩一、
NPO法人エコキャップ推進協会 矢部信司理事長(10月25日表彰式にて) 
 
エコキャップ運動支援について
 大東建託は社会貢献の一環として、エコキャップ運動に参加しています。大東建託グループの特例子会社である大東コーポレートサービス(以下、コーポレート)が中心となり、 2008年度から大東建託グループ各社で廃棄されるキャップの回収を10年間継続して行っています。
 その結果、累計で5,806,422個ものキャップを回収することができました。回収したキャップを焼却した場合、発生するCO2は合計で約43tとなります。このことから、大東建託グループは、約43tものCO2削減を行い、地球温暖化防止に貢献したことになります。
 また、コーポレートはこの活動をはじめ、長期にわたる障害者雇用の促進にも努めています。

 

【2014年より、ライトダウン運動を実施】
daito_csr03 大東建託グループは、2014年より環境省が実施している「ライトダウンキャンペーン」に参加しています。ライトダウン運動とは、夏至の日(6月21日(水))とクールアース・デー(7月7日(金))の両日、20時から22時まで一斉消灯を呼びかけているものです。地球温暖化防止に協力するため、グループ施設での一斉消灯(ライトダウン)を行い、さらに節電効果料に応じた植林支援を実施しています。
 

【2017年のライトダウン運動の結果】
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【「住田町・大東建託 協働の森」寄付金授与式を実施】
【「住田町・大東建託共同の森」に看板を設置】
【「住田町・大東建託共同の森」に看板を設置】
 大東建託グループでは、ライトダウン運動により節電した電力量をCO2量に換算し、そのCO2量を吸収するスギの本数として算出した本数分の植林管理費用を岩手県住田町へ寄付金として贈呈しました。
 さらに、スギの苗木が植えられる山林の一角には、植林を記念した「住田町・大東建託 協働の森」の看板が設置されました。
【各支店でグリーンカーテンプロジェクトを実施】
 グリーンカーテンプロジェクトとはヘチマ・ゴーヤ等の植物を生育することができる「グリーンカーテン」により室温の上昇を抑え、節電・CO2削減を促進するプロジェクトです。大東建託では毎年このプロジェクトに賛同し、それぞれの支店でグリーンカーテンの育成を行っています。
立派なゴーヤがなりました
立派なゴーヤがなりました

佐川急便 配送システム

 エコキャップ運動に協力していただいている全国の企業は4万6千社に及んでいます。CSRの概念が日本でも定着してきました。企業の社会的責任(きぎょうのしゃかいてき せきにん、英: corporate social responsibility、略称:CSR)とは、企業が倫理的観点から 事業活動を通じて、自主的(ボランタリー)に社会に貢献する責任のことです。
 CSRは企業が利益を追求するだけでなく、組織活動が社会へ与える影響に責任をもち、あらゆるステークホルダー(利害関係者:消費者、投資家等、及び社会全体)から の要求に対して適切な意思決定をする責任を指します。
いろいろな業種が企業が、本業に基づいて、自主的な社会貢献を行うことで、世の中は変わっていきます。
 エコキャップ運動は、行政主導ではなく市民運動がロコミで全国に広がり、今や上海で もこの運動は推進されています。
 全国に広がるにつれて、キャップの物流が大きな課題になってきました。
 これらの問題を解決する手段として、ボランティアで無料回収できる一部地域もありますが、無料回収といえどもガソリン代や人件費などは、掛っています。
 全国に毛細血管のように回収するステーションを設置するという事業計画が「エコス テーション構想」です。
 現在、障がい者施設が中心になりエコステーションは増えていますが、全国の市区町村への設置に至っていません。一部小学校では地域と連携して日時を決めて、地域の受け入れ先になってくれている学校エコステーションも登場してきました。
 集まったキャップを移送するコストはこの運動がスタート当初から課題となりました。
 完璧なシステムは現在も模索中ですが、今回の佐川急便とのCSR提携「配送システ ム」は全国一律料金が実現しました。その為に昨年夏より理事会で論議されてきたのは、協会本部・大阪・名古屋等のオフィスを閉鎖して、全国のブロック制に移行していく ことなどの組織改革と、エリア内は佐川急便との提携により一律料金で配送料金を統 ーすることができるようになりました。一例として沖縄は離島料金となっていましたが、他の都道府県と同一料金(配送料・配送専用袋込み)で取り扱いできることが可能にな りました。これで北海道から沖縄まで一律料金で配送することができました。
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 これからは全国のブロックにおいて、無料回収システム及びエコステーションの展開の問題解決に力を入れていきます。
 神奈川においては、高齢者雇用の促進の一環として高齢者だけの会社を設立して、神 奈川地域のキャップの無料回収を1年前よりスタートしています。
 無料回収と言えども、人件費、車両代、維持費(ガソリン代等)のコストは掛かります。
 日本の人口が減っている現在、高齢者や障がい者の雇用創出は大きな社会貢献であります。年金だけでは生活できない時代に入ってきています。
 佐川急便との提携で大動脈はできましたが、今後は全国のブロックで毛細血管となるエコステーションの設置と高齢者・障がい者雇用の創出を整備していくことで、リサイクルの促進が完成していきます。

佐川急便配送システムについて-1

 佐川急便配送システムは、当法人と佐川急便で独自の顧客管理システムを開発して、全国の佐川急便からエコキャップ運動参加企業・団体・学校等へ配送キットをお届けして、 従来通りエコキャップ推進協会に回収依頼をいただければ、佐川急便が引き取りに行くシステムになっています。
sagawa_csr02 左のような、荷姿で配送システムはお客様に配送されます。キャップが袋に満杯になったら回収依頼を協会本部にご連絡ください。
 お客さまのコード番号・情報等は顧客管理システムに入力済みですので、印字された配送伝票を全国の佐川急便のセールスドライバーがお持ちして、袋に張り付けて回収するだけです。
 これらのキャップは、全国の障がい者施設に運ばれて、異物除去、色分別、シール剥がし等の 丁寧な作業ののち、一定基準の破砕作業へと移行していきます。これらの作業は、協会本部のある神奈川では高齢者チームが業務をバトンタッチしています。今後は全国のブロックで同じモデルの展開をしていきます。

 

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株式会社ユタカファーマシーエコキャップ運動とNPO曖のエコステーションの連携

 今回ご紹介する、ドラックストアーユタカのエコキャップ運動は、各店舗でお客様と共にキャップを集めており、回収に伺っております。回収されたキャップは、エコステーション(障がい者施設等)で 異物除去(飲料用のペットボトル以外の物)やシー ル剥がし、色分別等の作業を障がい者の方々が行っています。
 株式会社ユタカファーマシーは岐阜県・滋賀県・京都府を中心に「ドラックユタカ」「ゆたか調剤薬局」1168店舗を展開しており、健康と美を通じてお客様に「こころ」をゆたかな生活を応援することを営業理念としています。
 当社は、社会貢献活動の一環として、エコキャップの回収運動をしております。
 お客様より預かったエコキャップはエコキャップ推進協会にとどけており、回収を通じて障がい者の雇用の創出やCO2の削減、再資源化に努めております。
 株式会社ユタカファーファーマシー他、中京地区企業と連携しているエコステーションの1つ、特定非営利活動法人「曖」の原田美津留理事長に活動のお話を伺いました。
 当法人は平成26年に設立し、障がい児・者の預かりである日中一時事業からはじめ、生活支援事業、相談支援事業、今年度から児童発達・放課後児童ディサービスと拡大してきました。
 障がいをもつ子どもの就労先で、いかに過ごしやすく、長く務めることができるか子ども達が少しでも成長できるかに接してきました。
 エコキャップは、回収することからすでに社会と繋がっています。分別、シール剥がし、など、得意とすることをみつけやり方を工夫することによって、障がいがある人も参加できる仕事です。
 障がい=個性や特徴、それをどう生かしていくことが出来るか、これからが課題です。
 これからも地域の方々のご理解や関係機関との連携を深めて、過ごしやすい、過ごさせやすい場所を作っていきたいと思います。

 

特定非営利活動法人 曖

理事長 原田 美津留

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一般社団法人 保険健全化推進機構 決心会

 本日は、一般社団法人 保険健全化推進機構 決心会の上野直昭会長にお話を伺います。決心会は全国の店舗型保険代理店の組織です。加盟店舗する店舗数は、約700店舗・保険代理店70社・生命保険・損害保険会社15社が加盟しており、ショッピングモールや商店街などの多くのご来年者がご来店いただける場所に、店舗展開しています保険の販売形態は、時代の変化と伴い大きく変わってきています。

csr_kesshinkai01 来店型の保険ショップも8年前には100店舗ぐらいでしたが、現在はその20倍と言われています。お客様自身も、個々の保険の有利性や保険契約内容について、知識を持つようになり、より有利な保険を比較しながら選ぶという時代になりました。
 保険の支払い代金は、家計において2番目に多い割合を占めているといわれています。

 

 消費者のみなさんが、有効的な財産形成をする上で、保険商品を比較するというのは当然のことだと思います。

 

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上野直昭会長と障がい者アート
 上野会長にその飛躍の秘訣をお伺いしました。 「保険商品を売るのではなく、決心会では地域と密着したハブの役割でなくてはいけないと思います。地域の代理店さんも多いのですが、地域と方々のよろず相談窓口であること。おもてなしの心を大切にすること。そして地域の方々に恩返しをすることがすべてだと確信しています。この積み重ねが契約に結びついたり、資産運用のアドバイスができています。」とのコメント。
 決心会加盟店では、これらをモットーに、ショップの一部を地域の方々にご利用いただくためのギャラリーを作るなど、地元の方々に愛される店舗設計をしています。
 エコキャップ推進協会の趣旨に賛同いただき、障がい者アート(ユニバーサルアート)の巡回展などのご協力や各店舗でキャップの回収運動にもご協力いただいています。
 もちろん各店舗で地域の方々と連携してキャップの回収運動にもご協力いただいています。上野会長とも親しい間柄ですので、知的障がい者の中に文化芸術面で天才的な才能の方々がいることをよく話をするのですが、今後も障がい者のすぐれたアート作品の巡回個展や、絵画コンクール等のご協力をしていただいています。
 この障がい者アート展も回を重ねて、現在では文部科学省の元副大臣の鈴木寛氏に理事長の就任をしていただき、より多くの才能ある障がい者アーティストの発掘・育成を行っています。
 エコキャップ推進協会の障がい者の雇用創出の他、障がい者のアート支援にも収益を使っています。

 奥村組土木興業・日本機電

 本日は奥村組土木興業様のエステート・十三東(じゅうそうひがし)新築工事現場へ訪問しました。 こちらの工事現場では工事のカバー(タウンキャンバス)の一部をエコキャップ回収BOXと一緒に施工できる日本機電(株)様のNKエコキャップ回収BOXを設置して、ゼネコンの工事現場でエコキャップの回収・啓発活動をしてくれています。

okumura_csr01 エコキャップ運動を企業CSRにしている企業数は全国で46000社以上あります。企業の経営者やCSR担当者に話すのですが、「CSRは本業に由来したところからスタートすべきであり、単に砂漠を緑化することだけがCSRではないです。」とお話させていただいています。日本にCSRという概念が導入されたころ、いろんな企業が砂漠の緑化を掲げていたのは、某企業のCMの影響で、あれが社会貢献なんだと勘違いされた経営者が多かったからです。

 
okumura_csr02 ゼネコン様がこうした製品を導入して、工事現場のエンジニアの方々や地域の方々と連携してキャップの回収・啓発活動をしてくださるだけで、大きな社会貢献となります。この事例のように日本電装株式会社様がこうした製品を実際に作ってくれること、それを採用して奥村土木興行様がそれを採用して、キャップの回収・地域啓発をおこなうなど、「CSRは本業に由来したところにあります」と企業経営者やCSR担当者にお話しさせていただいています。
 そうした概念が近年浸透してきたと実感しています。「例えば、ドラックストアーやスーパーマーケット、店舗型保険会社などは来店動機になれば、それはそれでCSRなんですよ」と言うと最初は驚かれますが、そうした概念はCSVといいます。(会社の価値と社会的価値を同時に実現すること)。CSVとは、善行的な社会貢献という従来のCSRが抱えた限界を踏まえた上で、社会的な課題の解決と企業の競争力向上を同時に実現するという意味。つまり『事業戦略の視点で見たCSR』と言えます。CSV=儲かるCSRとして安易に考えるのは危険な発想ですが、企業のブランドイメージを守り、コンプライアンスを実施するリスク対策としてのCSRは、CSVと表裏一体の関係にあり、どちらも欠かすことはできません。近年では投資家も環境への配慮や社会貢献を評価にしますのでIRとも連携しているといえます。
 

大宮グリーンライオンズのエコキャップ運動

写真1-キャップを積み込むライオンズクラブの会員
写真1-キャップを積み込むライオンズクラブの会員

 全国の慈善団体の方々には、エコキャップ運動のご協力をいただき感謝申し上げます。今回はその中でもライオンズクラブは特に多くあり、ライオンズクラブの中で女性会員だけのクラブの1つが「大宮グリーンライオンズ」です。私はこどもの頃からボーイスカウト活動をしてきましたので、ライオンズクラブやロータリークラブの方々との接点も多く 全国のライオンズクラブにも講話の依頼を受けて例会に訪問させていただいたことも数十回あります。

 
写真-2 今にも雪が降りそうな天候の中ありがとうございます。
写真-2 今にも雪が降りそうな天候の中ありがとうございます。

 ライオンズクラブは、会社の経営者の方々が中心となって、社会奉仕活動をされています。その中でも「大宮グリーンライオンズクラブ」の会合にも参加させていただいたことが3回ぐらいありますが、女性ならではの肌理の細かい配慮と女性ならではのアイデアのある社会奉仕活動をされています。

 

lions_csr03 左の写真は年に3回ぐらい定期的に行われる埼玉県下のダンスサークルが数団体あつまるイベントです。
「大宮グリーンライオンズクラブ」とこのダンスサークルの方々、特にイベントを主催されている高橋さんのご協力により、イベントごとに150~300kgのキャップを回収させていただいています。
 社交ダンスの華やかな場に、各サークルや個人。市民交流プラザからこのイベントを開催日に合わせてキャップが届くシステムを、大宮グリーンライオンズクラブはユニークなシステムを構築しています。
 華やかな舞台の裏では、大宮グリーンライオンズクラブの会員の方々は、すぐにも雪が降りだしそうな気温のなかで、黙々とキャップの積み込み作業をしてくださいました。(写真ー1参照)このようなさりげない社会奉仕活動をして、それぞれの仕事に戻っていかれる。しかもその善意はライオンズクラブの精神そのものだと感動いたしました。
 ライオンズクラブ(英: Lions Club)は、世界最大の社会奉仕団体「ライオンズクラブ国際協会」に所属する単位クラブ。社会奉仕活動をロータリークラブ(国際ロータリー)のように職域や個人で行うだけでなく、チームワークを発揮して行うことによって、有意義な効果をあげるように組織された友好団体なのです。

在宅介護 やさしい手のエコキャップ運動

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 サービス付き高齢者向き住宅や在宅サービスなどの事業を展開しており、スタッフと利用者の方々と共にエコキャップ運動を展開しています。
 企業CSRとして参加いただいている企業は 4万6千社以上あります。
 企業CSRという概念は、近年、日本でもCSR定着してきました。
 やさしい手のように本業に由来したCSRは、本業にもプラスになります。
 海外ではCSVと言われており、新たな価値の創造をすること、社会に貢献することが企業の新たな社会貢献であるという概念になっています。
 社内だけでなくお客様や利用者の方々と、 社会貢献の悦びの共有をすることの意義は大きいと思います。
 どの家庭でも社内でもペットボトル飲料を飲まれると思います。
 ゴミとして捨てるのではなく、分別することで企業CSRが障がい者の雇用創出することは すばらしいことです。
 やさしい手のCSR活動はお客さまや利用者との連携されると大きな輪になる実例です。